悩める小説家

◆午前1時、書斎に入ってパソコンとにらめっこをはじめている。

 まだ、寝起きで仕事のゾーンに入ることができないので、テラスに出てボーっと煙草を吹かす。
 別にうまくもなんともない。ただ、吹かしているだけ。
 
 ゴーッと空を吹き渡る風の音がする。
 雲が動き、星を隠す。冬枯れた木の枝が震えるように動いている。

 なぜ、こんなに仕事しなきゃならないのだ。
 素朴な疑問が頭に浮かぶ。

 常々、考えていることがある。それは悩みでもある。
 あまり仕事をしたくない。いや、仕事をするのはやぶさかではないが、量が多すぎるのだ。
 もう少し、仕事量を減らしたいと思う。
 なぜ、そんなことを思うかというと、自分自身の筆が乱れることがいやだから。
 文章が雑になったり、物語に締まりがなくなったりと、作品自体の質が落ちるのがいやだから。

 時間をかければいいものが書けるというわけではない。
 時間がなくてもいい作品を仕上げることはできる。
 しかし、それには助走期間がいる。その助走距離というか時間が、短くなっている。
 
 杞憂であればよいが……。

 作品の質とかレベルといったものを常に上げていこうと思っている。もちろん、同業作家はみな同じことを考えて闘っているはずだ。
 ぼくより、ずっと大量の原稿を増産している売れっ子たちがいる。
 彼らの苦しみとか大変さは身にしみるほどわかる。
 だったら、こんな愚痴は吐いてはならないのか。

 ならないか……。
 
 もっと作品世界に没頭すべきなのか。

 そうかもしれない。

 それがわたしの使命なのかも……。

 わかった。

 直し原稿にかかろう。

b0054391_1351397.jpg◆ふぁあ~……、トーチャンぼけたこといってるわ。
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by kingminoru | 2010-01-22 01:29 | 小説家(小説)