悪党の世

◆ひどいやつがいるものだ。
 もう数日前のニュースであるが、あきれた。
 後輩の足を縛り、重さ10キロのタイヤのスチールをくくりつけて海に突き落としたのだ。
 なぜ、そんなことができるのか、精神構造がわからない。
 まだ19歳の少年が犯人であったが、近くには他の仲間もいたのだ。「それはヤバイ」と、止めた者もいたらしが、結局は実行されたのだから、強く制止することができなかったのだろう。
 実行した少年の行為は絶対に許せないが、いっしょにいた仲間にも罪はある。
 とにかくひどすぎる。
 
 誰でも少なからず悪いことはする。
 道徳に反することや、反社会的なこと、あるいは規則や法律を無視することである。
 車の速度違反もそのひとつに入る。

 かくいうわたしは、小学生のころ友達と西瓜畑に入って、西瓜を失敬して畦道でむしゃむしゃ食った。誰も見ていなかった。人の姿など見なかった。
 ところが、翌日学校の朝礼で、
 「昨日西瓜泥棒をした者がいる。名前を呼ぶから前に出なさい」
 と先生にいわれた。
 わたしの名が呼ばれた。え、どうしてバレたんだ? と思いもしたが、こっぴどく叱られて猛反省。
 もう二度と西瓜泥棒はやらないと決めた。

 だが、西瓜は盗まなくなったが、友達の家の苺畑に侵入して、苺を食べたことがある。
 これも見つかった。
 苺は盗んではいけない。
 西瓜もいけない。
 とにかく盗めばすぐにばれるんだと思い知らされた。

 いま、間違っていることを正そうと、厳しく叱る親が少なすぎるのではないだろうか。
 だから子供たちは叱られることに慣れていない。慣れていないから、悪いことをして突然叱られると逆恨みをする。自分のやったことを棚にあげて、叱った人を悪くいう。
 すると、親が出てきて、一方的に責める。やり返してやると、逆上され、罵られ、挙げ句つかみかかってくる。
 そんなことだから、他人の子供を叱る大人がいなくなった。

 過ちを見つけたら、どんどん叱るべきだ。
 よいことを見つけたら、思い切り褒めちぎってやるのだ。

 さあ、今夜はポルトガル戦。
 勝つぞ、日本!

 表で「ぴーちく、ぴーちく」とさかんに鳴いている鳥がいる。

 雲雀(ひばり)である。

 この季節になると、そんな鳴き方をするのですね。
 のどかで、よかよー。
 
[PR]

by kingminoru | 2010-06-29 09:43 | 小説家(小説)