毛髪の健康

◆昨日、散髪に行った。

 いつもの理容院がいっぱいだったので、近くの美容室にした。

 女性のふとっちょの店長がカットしてくれたのだけれど、
「この辺薄くなっていますね」
 という。
 いわれなくてもわかっているよ。
「いいシャンプーがありますよ」
 ということから始まり、延々と製品の宣伝をする。
 わたしは右の耳から左の耳へと聞き流していたが、いろんな情報をしゃべくるので、つい聞いてしまう。

「今からでも遅くありませんよ。まだ間に合いますから……」
「はげたらスキンヘッドにするから」
「もったいないです。まだたくさんあるし、いい髪なのに」
「それって結構営業だよね。うまいねえ」
「いいえ、いろんな情報は流した方がいいですから」
「……」
「今日ちょっとやっておきますね」
 カットが終わったあと、彼女の勧める「液体」を頭頂部に振りかけられてマッサージされた。
 わたしは勘定をして、店を出る間際にいった。
「すげえ、もう毛が生えてきた」
 店員一同、爆笑。

◆その女性はベレー帽をかぶり、マスクをして交差点の角に立ち、一生懸命手を振っていた。
(あれ、知り合いかな?)
 と思って、よく見るが、わたしは視力が落ちているのでわからない。目を凝らしても、相手はベレー帽にマスクだし、やっぱりわからん。
 それでも彼女は激しく手を振る。
 わたしが無視をすると、今度はほかの方向に向かって必死に手を振り始めた。
 やり過ごして振り返ると、また違う人(あるいは車)に向かって手を振っている。

 手振りおばさんを初めて見た。



[PR]

by kingminoru | 2012-02-28 05:07 | 健康