腰抜け警察官

■目撃したぞ! 腰抜け警察官!
 昨日ベンツに乗った男が事故を起こした。側道あるいは中央分離帯(TVではそうだったような・・・)にぶつかったのだが、運転していた男はいきなりハンマーのようなもので、フロントガラスやサイドウインドウをメチャクチャに叩き壊しはじめた。シートに座ったまま、狂ったように、ハンドルと窓ガラスをぶっ叩く、腕を振り回し、唸るように吠えながらガラスをグチャグチャにするのだった。
 事故を知った近所の警察官二人が駆けつけ、これを見て、無線で応援を要請。声をかけてやめさせようともしない。ただ、離れたところから見ているだけなのだ。
 男はますます狂ったように、のたうち回るように体を動かし、すでに壊れている窓をなおも叩きつづけていた。だが、疲れたのか、息切れしたのか、その壊れた窓に体を突っ込んで外に出てきた。
 二人の警官はギョッとなってそっちを見る。男が歩道に立った。
 二人の警官はどうしたか?
 すっ飛ぶように逃げたではないか! 
 なんでだよ? 普通は取り押さえるだろうが! 逃げるなよ! 腰抜けが!
 ぼくはそのニュースを見て吼えていた。
 逃げなかったのはカメラをまわしていたカメラマンだ。あんたはえらい!
 結果的に男は応援で駆けつけてきた警察官によって拘束されたのだが、あのニュース映像をその後見ることはなかった。きっと警察権力の恥だと判断し、警視庁の上のほうからでも「あの映像だけはカットしてくれないか」という連絡があったのかもしれない。
 もっとも今でも流れている可能性はあるのだが・・・。それにしてもへなちょこの、腰抜け警察官を見てしまったおれは、警察不信に陥りそうだ。交番勤務の警察官は頼り甲斐が意外とないのかもしれない。
 以前、やくざが交番に押しかけてきて、拘束されていたそのやくざ仲間に暴行を加えたことがあった。警察官の前でだよ。ボコスコ、スコボコやったのだな。だが、その場にいた警察官は止めようともせず、見ぬふりをしていたそうだ。あとで、その警察官は叱りを受けたのだが、なぜ知らんぷりをしたと問われたとき、こう答えたそうだ。
「やくざが怖かったから……」

■おう、また思い出してきた。元警察官からの証言だが、暴走族と戦う話だ。
 しかし、今日はもう疲れたので、また近いうちに。
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by kingminoru | 2005-02-20 09:17 | 小説家(小説)