子供が消える

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◇今日はわたしにとって特別の日である。めでたい重陽の節句でもある。
 だから、少し昔のことを思い出す。
 写真はわたしがまだ物心つくかつかないころの町の風景だ。
 空は真っ赤な夕焼けに染まり、街角の映画館ではこんな映画を上映していたのだな。わたしがこの映画を観たのは、ずっとあとのことである。
 団塊の世代の人たちは多分観ていると思う。それにしても遠くて近い、古き良き時代であった。
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◇生意気な小学生になると、学校から帰るやいなや家を飛び出し、近所の店にあんパンを買いに行ったっけ。
 あのころわたしの故郷にはたくさんの子供たちがいた。夕暮れともなれば、子供たちの走り回る姿が野や畑の畦道に見られた。だが、今、田舎に帰ってもそんな子供たちの姿を見かけることはない。
 子供はどこに消えたのだろうか……。
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by kingminoru | 2005-09-09 14:52 | 小説家(小説)