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ぐうたらな飼い主

◇目覚めとともに、頭が~んがん。あかん。
 完璧な二日酔い。よってアニーの散歩中止。
 昨夜、ガンちゃんに、がんがん飲ませられたのがいかんかった~。だけど、それは飲んだ自分が悪いから自業自得である。
 仕事? なに、それ? 今日はどうするの? 脳味噌が腐っていますから、お休みですね。強引に。
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 明日頑張りましょうということで、昼食を兼ねてスニーカーとトレーナーなどを買いに、横浜ベイサイドマリーナに行く。
 アニーは静かなアウトレットショップをものめずらしそうに散歩し、ヨットハーバーと海を見たのであった。
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 ミーチャはその間留守番をしていたのであった。ほとんど寝ていたようだが……。

【ワンニャン物語】第6話
 別れ──5
 トノの死から一夜明けた。
 引きつづき当時の日記を引用する。
3/4
横浜霊園の中にある、ペット霊園においてトノを荼毘に付した。
最後の別れはさすがに辛かったが、ちゃんと般若心経をあげてやった。
お骨は真っ白できれいだった。それが唯一の救いでもあった。
煙突から立ち上る煙を見ながら、ああトノが天に昇っていると思った。
トノは私たち夫婦の臭いのついたそれぞれのシャツでくるみ、花とドライフードと猫じゃらし、そして3人で写っている写真とお別れの手紙を添えた。
手紙は以下の通り。
トノへ
 さよなら、トノ。君と過ごした約10年間、とても楽しくそして幸せでした。きっと君もそう思ってくれていると信じています。 
 もう君と遊んだり、声をかけてやることも、声をかけられることもないけれど、君のことは絶対忘れません。だけど、ぼくに悔しいことがあるとすれば、もっと君を開放的な広々とした家に住まわせたかったということです。
 そこには庭があり、自然が豊富で、君はそんなところを走り回ることができたのではと思っています。
 でも、それはできませんでした。ごめんな。それから、もっと君の相手をできたらと思います。ぼくはいつも汲々で必死になって仕事をしていたから、君が満足するように相手をすることができませんでした。でも、きっとトノのことだから分かってくれると思います。君は我慢強く、とても紳士で、賢く、行儀よく、そして思いやりがありましたね。
そんなトノのことを、ぼくも早苗も大好きでした。心から愛していました。
そして、君も僕たちを信頼し愛してくれていたと思います。君が、ぼくたちと過ごしたことを幸せに思ってくれれば、ぼくたちも幸せです。
残念なのは最後の二日間、君がのたうち回る苦痛を味わったことです。あの二日間さえなければどんなによかったことか。でも、それはどうすることもできませんでした。君の代わりになれるものなら、その痛みをもらいたかったほどです。でも、君は本当に立派に闘い抜き、よく頑張りました。
エライぞ、トノ! 今、君はとてもすやすやと眠っているように見えます。
これからはぼくたちのことを見守っていてください。
 そして、ぼくたちも君のことをずっと思って生きてゆきます。
 それじゃ、トノ、またね。                              2000・3・4
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by kingminoru | 2005-11-02 16:48 | ワンコ&ニャンコ