人間関係(2)
◆昨日は文化の日だった。と、気付いたのは夜寝る前だった。相当、ずれているな。
まあ、それはいいとして、書斎の窓から見える林に、わずかな紅葉が見られる。暦のうえではすでに冬であっていいのに、現実はこれから秋の深まりという感じだ。
さて、先日人間関係について書きはじめた。本日はそのつづき。
人はこの世に生まれて産声を上げた瞬間から、人間関係がはじまる。ひょっとすると、母胎にいるときから母子の関係が築かれつつあるのかもしれないが、ともかく人は生まれた瞬間から人との関係を持ちはじめる。
その最初の相手が母であり父であるわけだ。つぎに先に生まれた兄や姉がいるかもしれないが、ここでは兄弟のことは後に回して、ともかく両親と子供の関係を考えたい。
まずいっておくことは、親というのは自分の子に対して、絶対権力者である。何がなんでも親は正しく、その行いや言動を子供に押しつけてゆく。正しかろうが間違っていようが、ともかく押しつけたり、覚え込ませようとする。これを「躾」と呼ぶようだ。
子供は生まれたすぐは言葉が話せないので、両親も子供の意思を汲み取ろうと必死になって、思いやる。可愛がり、やさしく接する。これが少し成長し、言語を話すようになると、最初は可愛いと思う。
「まんま(ご飯)」といえるようになったわ。「パパ、ママ」といえるようになったと喜んで、微笑ましく笑う。
さらに子供は言葉を覚えてゆく。否定もすれば、親に対して恭順しなくなってゆく。すると、親は怒る。叱責する。ときに体罰を加えて、屈服させようとする。
親子関係が崩れる一歩である。
さらに子供は成長する。幼稚園から小学校、中学校と。もうこの頃になると、いっぱしの考えができるようになっている。ときに親の間違いにも気付く。しかし、親は子供が気付いている間違いに気付かない。そんな親は結構いるものだ。
子供が親より正しいことだってあるのだ!
だけど、親は子供の支配者である。どんなに歳を取っても、「あんたはわたしの子!」だといって、服従させようとする。
基本的にはそうだと思う。しかし、親も子供の成長に合わせて精神の成長があれば、そんなことはない。子供のいうことを理解し、ときには折れることもある。
だが、基本的には親はいくつになっても、子供を子供としか見ないのだ。違うだろうか?
長くなるので、今日はここまで。
◆昨日はのんびりした。何も仕事をしなかった。
月に一度くらいはこんな日があっていい。でも、今日からまた格闘開始。
★えとう乱星さんより、頂戴する。氏の小説は、わたしにとってすごく勉強になる。だから熱心に読む。これから読みます。
『服部半蔵―日と影と(一)』(ぶんか社文庫)
帯にはこうある『天下人・家康に鬼と呼ばれた忍者がいた!!」
かっちょいいー!
by kingminoru | 2007-11-04 08:42 | 人間関係