壁にぶつかり外出、そして散財

b0054391_16195931.jpg◇昼まで原稿の整理。午後から執筆にかかる予定だったが、どっかーん、まったくなにも浮かばない。あれ~ってな感じだ。
 寝転がって資料を当たっていると、暇なのかと連れ合いが聞く。忙しいと答える。
 だけど、暇だと何かいいことがあるのかと思い、暇だったらなに? と、聞く。猫のグッズを見に行きたいという。無視して資料に戻ったが、ちっとも捗らないのでじゃあ行くかといって腰をあげ、横浜ワールドポータズに車を乗りつける。
 猫グッズの店はない。代わりにsnowpeakの焚き火台を購入。他のパーツも合わせて買ったのでしめて1、7000円の出費。あほらしいが、これでキャンプに行っても地球に火傷させることなく焚き火ができる。地球にやさしいグッズなのだ。

◇報告します。
 甥っ子は本日退院しました。冬休みにオペをするそうです。すこぶる元気な声で電話してきました。ご心配いただいた皆さんありがとうございました<(_ _)>

◇本日は特記事項がないのでこれにて失礼。
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by kingminoru | 2005-09-30 16:19 | ワンコ&ニャンコ

ほっと胸を撫で下ろす

◇甥の智健の病状が気になっていたが、無事に転院をすませた。
 苦しそうな顔で痛くてたまらないと、蚊の鳴くような声でいったやつのことが気にかかってしようがなかった。
 妹の報告では大分楽になったということだったが、この目でたしかめるまでは気が気でない。それで面会時間が許される午後3時を待ちきれずに、車を飛ばして二子玉川に近い日産玉川病院に駆けつけた。
 この前の帝京大学付属病院と違い、閑静な住宅街のなかにある。病院内も広くて清潔感に溢れていた。受付で病室を聞いて三階に上がる。
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◇病室を探し当て部屋に入ると、智健はカーテンを閉め切って寝ていた。
「おい、寝てるのか。トモ、寝てんのか……」
 小さな声で呼びかけると、ゆっくり目を開けた。
「悪いな起こして」
 智健はいいよという。カーテンをこじ開けて、椅子に座ると智健も身を起こした。
 大分楽になったという。声にも張りがあった。痛みのことを聞くと、
「ちっともないよ。シャワーも浴びたんだ」
 へえ、シャワーをと驚く。コーヒーとポカリスエットが飲みたいというので、売店に走って余分に買ってきてやる。面会室に行こうというので、歩けるのかと聞くと、走りたいぐらいだと明るい笑顔を見せる。ホッとした。
 それにほんとにすいすい歩く。先日は左胸を庇うように、今にも倒れるのではないかという足取りだったのだが、すっかりよくなっていた。
 ベンチに座って大学のことやレポートのこと、勉強中の宮沢賢治のことなどを楽しそうに話した。キャンプに行くかと聞くと、行きたいという。連れて行ってやると約束する。
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 つぶれていた肺もふくらみはじめ、ドレーンは持って歩いていたが、管はピンチで遮断してあった。ここの病院の処置はいいよ。やっぱり専門にしている病院がいいねという。
 玉川病院は自然気胸の専門医が多数いて、その権威でもある。的確な治療によって、智健は快方に向かっていた。
 そのうち妹が来たので、バトンタッチして病院をあとにした。ただ、病室を出る前に呼び止められた。
「おじちゃん、カウンターバー連れて行ってくれるって約束。覚えてるよね」
「ああ、治ったら連れて行ってやる」
 わたしは彼に指二本でVサインをしてやった。
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by kingminoru | 2005-09-29 14:58

行き詰まるのはたびたびのことだ

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◇午前2時に目が覚める。いかんと思い、もう一度寝直す。午前5時に目が覚める。
 もう寝ていることはできない。そのまま起きて、コーヒーをドリップする。
 湯気の立つカップを持って仕事場へ。
 午後1時頃、行き詰まる。ファイルを閉じて、ぼうっと外を眺める。
 曇っている空の下にある木立が、緩やかな風にそよいでいるだけだ。
目を閉じる。
 風の音……虫の声……鳥のさえずり……。
 遠くから環状線を走る車の走行音。これはかすかにしか聞こえない。
 その静寂を破るのは、突如、上空に現れた一機のヘリだった。だが、それは爆音を短い間轟かせただけで、どこかに行ってしまった。
 また、静寂。近くの小学校のチャイムが聞こえた。
 目を開ける。
 仕事モードが失せているのに気づく。疲れた脳を休ませるためにパソコンの電源を落とそうとしたとき、どこからともなくお囃子の音が聞こえてきた。
 また祭があるのだな。近くの商店街だろうか……。
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◇「おれの頭は、氷に刺さった水飴か。さもなくば、金平糖……」
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by kingminoru | 2005-09-28 13:04 | 小説家(小説)

案山子とじいちゃん

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◇朝晩は少し肌寒くなった。昼間は過ごしやすく、仕事も捗る。
 そんな日の気晴らしに少し散歩すると、案山子(かかし)に出くわした。これが今風の案山子なのか。滑稽でもある。
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 よく見ると少々お疲れの案山子もある。今年の秋の実りはどうなのだろうか?
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◇そういえばわたしの名前は「稔」である。生まれたとき両親は、父の忠夫と母の信子の一字を使って、「信忠」あるいは「忠信」にする予定だったそうだ。
 もし、そうなっていたら、すっかり武士らしい名前になっていた。
 稲葉忠信、あるいは稲葉信忠だからな。どこかの国家老にこんな人がいたような気もするが……。それはともかく、わたしがオギャアーと元気に生まれたとき、すっ飛んできたのが母方の祖父らしい。褌一丁でわたしに泳ぎを教えてくれた改蔵じいちゃんだ。
「今年ゃあ、豊作ばい。稲のよう稔って豊作たい。稔がよか。稔にせぇ」
 その鶴の一声で、わたしの名前が決まったらしい。
 流行りの姓名判断なんてくそ食らえだ。与えられた名前を重宝するのが、わたしの義務だと思う。それでもペンネームを考えたことはあったけどね。
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by kingminoru | 2005-09-26 15:27 | 小説家(小説)

飲んだらあかぜんよ!

◇通っているスポーツ整骨医に行った。待ち時間は覚悟していたが、思いの外込んでいた。観念して持参の小説を開くが、3行目で「うん」となる。
 既読の本だった。暇つぶしに再読してもよかったが、どうせ途中で他の本に乗り換えるから、備え付けの週刊誌を読む。
 治療は40分程度で終わる。緩衝波、マッサージ(指圧)という順序だ。なにせ背中がバリバリだ。同じ姿勢で仕事をつづけるからである。毎日軽いエコノミー症候群にかかっている、その連続だから無理もない。
 肝腎の右肩の調子はイマイチだ。完治には時間がかかるといわれているから、辛抱してつづけるしかない。

◇治療が終わると、背中のバリバリは取れる。不思議なものだ。そのまま帰りゃいいものを、寄り道する。あかん。これがあかんねん(何で関西弁や)。
 馴染みの常連客と話が盛り上がっているうちに、理性をなくし、気づいたときには自宅リビングのソファにひっくり返って、寅さんを見ていた。さっき、何の話で盛り上がったんだと考えても、思い出せない。軽い痴呆にでもかかったか……。

◇そして、本日の朝。
 脳味噌は腐っていて使い物にならん! やけくそになってオフだ!
 一日中テレビを見てやろうと思ったが、そのうち飽きてきたので、犬猫探しにでも行こうか、いやいやゴルフの練習もいいかなと思うが、台風の影響で里親会は中止になる。ゴルフも気乗りしなくなる。

◇ウッチーからの忠告。「日記もどきは毎日に書かないとまずいっすよ!」
 はい、努力しますm(_ _)m
 今日はたこ焼きの気分だ。
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by kingminoru | 2005-09-25 13:19 | 小説家(小説)

心配は尽きないが……

b0054391_14123046.jpg◇「胸が痛いんだ。たまんないよ」
 そういったのは甥っ子の智健だった。20日に入院したと知って、慌てて帝京大学付属病院に駆けつけたそのときの第一声だった。
 虚ろな目で宙の一点を見て、点滴を受けていた。左の肺には管が挿入されている。それが痛いそうだ。何とも痛々しくて、じっと見ていることができない。
 病名は「自然気胸」である。二十歳前後の若者に多く発生するらしい。智健は左肺がつぶれているということで、安静にしているのだが、退院のめどが立っていない。
 ともかく医者にまかせて、早く治るように自分でも頑張れと励まして帰ってきた。その後、妹から電話があり、月曜日に転院させて手術させるとのことだった。
 だが、気胸自体は命に関わる病気ではなく、手術すればほぼ治るということをネットで知る。若くて痩せている人に多発するらしい。早期回復を祈るばかり。

b0054391_1412456.jpg◇うちに来るかもしれなかった「ももこ」ちゃんは、結局他の人にもらわれていった。これも縁だから仕方がないと、あきらめる。
 引きつづきボランティアの人に新しいワンコ捜しをやってもらっている。今度は縁のある子が来ればいい。

◇ハートの月だが、うちの叔父もそれを撮っていた。ここをクリックすれば、そこへ飛べます。横浜と熊本のハートの月が見られます。
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by kingminoru | 2005-09-23 14:15

ゲラと格闘していたら時間がなくなった

◇ゲラ仕事をやるか、書くか? 今日はどっちの仕事を片づけるか考える。
 夕方、担当者と装丁画の件で打ち合わせをするので、ゲラ仕事をやろうと決める。
 朝からずっと格闘して、さっき終える。これでゲラも手渡しできる。
 そうしたら、もう時間がなかった。
 出かけなければならない。何を着ていくか迷う。
 とにかく、まずは今着ているシャツを脱ぐことだ。
 それでは行ってまいります。
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◇えとう乱星さんの新作が出ました! みんな買ってください。これは新シリーズです。
 わたしはこれからじっくり読むが、この装丁画はわたしの好みである。室谷雅子さんという女性だ。要チェック。
 じつは数日前に届いていたのだが、アップが遅れたのでした。えとうさん、ありがとうございます。
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by kingminoru | 2005-09-21 15:42 | 小説家(小説)

オフとクワガタはまったく無関係

◇昨日は仕事が一段落したので、ゆっくりオフとした。
 午前中「COSTCO」に買い物に行き、急に洋食を食べたくなり「サンマルク」でフェレーユ風豚のカツレツなんぞというシロモノを食った。料理名は曖昧である。これはうまいというほどではなかったが、料金に見合う味だった。
 その後、軽くゴルフの練習に行こうと思っていたが、食後の癖で眠気に襲われ、そのまま読書しながら昼寝。起きて、練習に行こうとしたら、カミサンがどこかに乗っていったらしく車がない。
 じゃあ、保留にしていた散髪に行こうと、てくてく山を下りる。
 でも散髪をしてくれたおばさんが下手くそで、わたしの頭はヘンだぞ!
 久し振りのオフはそうやって過ぎていった。
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◇クワガタが玄関で仰向けになってもがいていたので、テラスの鉢植えに移し、レタスをやった。一晩明けたら、クワガタはどこにもいなかった。
 クワガタはどこに行ったのだろうか? どこかに飛んでいったのか?
 レタスが気に入らなかったのか? それとも我が家が気に入らなかったのか?
 消えたクワガタに聞いてみたい。
*写真は本文とは何の関連もないが、寂しいので載せただけ。
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by kingminoru | 2005-09-20 12:36 | 小説家(小説)

ハートの満月と祭

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◇祭をやっているのは知っていた。ただそれだけのことだったが、途切れ途切れに聞こえてくるお囃子の音に釣られるように家を出た。
 神社に近づくと、お囃子の音ははっきり耳に入ってくる。笛と太鼓の音は、汗ばんだような暗い空に広がっていた。さらに近づくと、道路が通行止めになっており、その先にはたくさんの屋台がひしめきあうように並んでいた。
へえ、こんなに賑々しくやっていたのかと、軽い驚きと感動。幼いころは祭の縁日に行くのが楽しみだった。
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射的、綿飴、金魚すくい、おもちゃ屋、饅頭屋、たこ焼き……。
 ここにもそんな屋台が並んでいた。だけど、よく見ると少し違う。時代の流れをその中に感じる。金魚すくいの屋台には、赤い金魚しかいない。出目金や和金や琉金。黒や赤、背びれや尾びれの長い金魚などいろんなのがいた。
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その屋台のおじさんがお手本を見せてくれると、面白いようにすくえる。だが、自分でやるとすぐにすくい紙が破れてしまう。
 おじさんは、ふふふと、含み笑いをしてそんな自分を見ていた。やっとのことで何匹かすくえ、それを家に持って帰っても、金魚はすぐに死んでしまった。
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 射的も好きだった。やはりここでも子供たちに人気があった。鉄砲は同じようだが、景品はずいぶん変わっている。わたしが小さいころ狙ったのは、プラモデルだった。鉄人28号、サンダーバード、戦車にスポーツカー。ここの射的場にはそれらはなかった。
 代わりに今子供たちに人気のアニメのキャラクターなどが目を惹いた。もちろんプラモデルはあるのだが……。これも時代の流れ、年代のギャップ。それだけ、わたしが歳をとったからだ。仕方ない。わたしにも若いころがあった。そしてあの子たちも、いずれわたしのような中年になるのだ。
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 神社の境内に入ると、御輿を担ぐ人たちが勢揃いしていた。祭の総括をして、最後の御輿の繰り出しをするようだ。
 腹掛け法被に股引き、ねじり鉢巻き、足袋と雪駄。いなせだねえ。
 ちょっとだけ、ピリッとした緊張感を覚えるのは、御輿に参加する人たちにそれだけの気負いを感じるからだ。
 やがて、御輿は人込みの中に揉み合うようにして出て行った。それがこの秋の、この街の最後の御輿なのだ。
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 縁日を一回りして家に帰った。たこ焼きを買ったが、これが大きい。ちゃんと大粒のたこも入っている。500円。高いのだろうか? 安くはないと思うが。
 テラスに出ると仲秋の名月が見えた。わたしにはそれがハートに見えた。
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by kingminoru | 2005-09-19 07:31

江戸川乱歩賞だな

◇昨日は帝国ホテルに着いたとき、えとう乱星さんと遭遇。そのまま会場に上がる。
b0054391_16524446.jpg乱歩賞の受賞パーティは毎年それぞれだ。盛況のときもあれば、そうでないときもある。さて、今日はどうだろうかと会場入り。閑散としている。

 しかし、推理作家協会新理事長の大沢在昌氏が開会の辞と祝辞を述べるころになると、ぼちぼちと人が集まってくる。講談社の野間副社長の祝辞、そして本年度の受賞者・薬丸岳さんが受賞の挨拶。作品に4年の歳月をかけたとのこと。
b0054391_1653743.jpg受賞作は『天使のナイフ』(講談社)
 ともかくおめでとうございます。

 その後、逢坂剛さんの乾杯の挨拶はふるっていた。逢坂さん独特のジョークをまじえ、乱歩賞は2作目でつぶれる人が多いから、そうならないようにと、ちくり。
 新人の登竜門としては大きな賞だが、受賞作のみでいつの間にか消えてしまう人が多い。
 そのことを逢坂さんはいったのである。とまれ乾杯となる。

b0054391_1653378.jpg◇パーティがはじまると、どこからともなく編集者や知り合いの作家が集まってくる。あれやこれやと、宴もたけなわとなる。
 1年ぶりにあう作家も多く、話は弾む。いろんな人たちと話をするうちに、なにげなく仕事の依頼を受ける。後日相談しましょうとその場で別れる。
 お開き前に数人の作家連中と、近くのショットバーに行き。わたしはモルトウィスキーのオンザロックを2杯飲んで、先に失礼した。いつもなら朝まで飲み歩いているが、ちょいと急ぎの仕事があるのでやむを得ない。
 そんなわけで、昨夜はわりと早く帰宅したのでした。
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by kingminoru | 2005-09-17 16:54 | 小説家(小説)