日本語の誤用?
◆とにかくミーチャはこのポーズが好きだ。よくやる。
◆昨夜は担当編集たちと、久しぶりに芳勘
次回作と連載、取材などの打ち合わせ。
鮨屋では普段、ビールのあとは日本酒か焼酎だが、昨夜は白のシャブリで攻める。
二軒目は近所のジャズバー。話が尽きず、結局は編集長にタクシーで送ってもらう。
◆ところで、日本語の使い方で気になることがある。
数年前、「檄を飛ばす」「憮然」などという言葉の誤用を、マスコミが指摘していた。
じつはわたしも、励ましの言葉をかけるなどのニュアンスで、「檄を飛ばす」と書いていた。
これは、「檄文を発表し、広く知らせる。また、それによって人々を呼び集める」というのが正しい。
だからわたしは完全に間違っていたことになる。それ以降は気をつけている。
(校正も知らなかったか、見落としていたということだが、結局は作家の責任だわな)
さらに、「憮然」。わたしは気に入らない表情とか、少し怒りを込めた顔などを表すときに、「憮然とした顔」などと使っていた。
辞書によると、「失望・落胆して心の沈むようす。また、どうにも仕様がないというような気持ちを外に表して、沈黙しがちになるようす」ということになる。
だから、わたしは、「憤然とした顔」などと使うようにしていた。
ところが、これまでどおりの使い方でいいのではないか、読み手に伝わるのなら、間違いではないと思うようになった。
実際、上に書いた辞書にも「どうにもしようがないというような気持ちを外に表して、沈黙しがちになるようす」とある。
むっと口を引き結び、気に入らない目つきでいることを、憮然と表現しても差し支えない。
だから、わたしは従来どおり「憮然」を使うことにした。
◆ああ、仕事しなきゃ……。
by kingminoru | 2009-08-21 06:48 | 小説家(小説)