どうするよ

◆カフェで休んでいて、突然立ちあがったら、隣に座っていたきれいな女性のアイスコーヒーを落としてしまった。さいわい、グラスは割れないプラスチック製だったのでよかったが、せっかくのアイスコーヒーが台無しになった。
とはいっても、もうほとんど飲みきってあったのだが、わたしは新たに注文してやることにした。
そのとってもきれいな女性は、結構ですと遠慮をする。連れの女性もまたきれいな人で、どうぞおかまいなくという。
わたしは、「いえいえ、こっちが悪いのですから」といって、新たに二人分のアイスコーヒーを注文してやった。
これで勘定はわたしの分と、女性二人のアイスコーヒー4杯分だ。
都合5杯分。大したことはない。
すぐに注文の品が女性たちに運ばれてきて、ボーイが伝票をわたしに見せた。
な、なに、これ?
目が点になる。請求は9700円!
そんな馬鹿な。たかがアイスコーヒーではなーきゃ。
「どうかされましたか?」
と、女性が訊ねる。
「いえ、なんでもないです」
しかたなく財布から金を出す。
「見せてください」
と、女性が伝票をひったくる。
「あら、わたしお支払いします」
親切にそんなことをいってくれたが、出したのは小銭200円。
「これで500円のお釣りですから、切れがいいでしょう」
と、にっこり微笑む。
アイスコーヒー5杯で、9500円。ありえない話だ。
まったくありえない話であった。
ハハハ。
さ、本日も遅れに遅れて遅れまくっております仕事しよ。
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by kingminoru | 2009-10-13 06:43 | 小説家(小説)