嘘つき作家
◆昨日は更新したあとで、また更新すると書いた。
書いたが、更新しなかった。
忘れていたわけではないが、しなかった。ただ、億劫になったからである。
ずぼらである。
嘘つきである。
そう小説家というのは嘘つきだ。嘘を書いている。書いているが、そこに真実も混じる。人間の機微に触れることも混ぜる。まぜ飯みたいなものだ。
作品のことをあれこれ評論される。頼んでもいないのに勝手けなされたり、褒められたり、扱き下ろされたりする。持ちあげられることはめったにない。
小説家の哀しい性である。
でも、それに耐えて日々仕事をしなければならない。稼がなければならない。それはつまり版元に儲けさせることである。版元は儲かる仕事を好む。すると、儲かる作家がほしい。
そんな作家は書けば売れる作家だ。それでも、あまり儲けはないが、本を出してもくれる。
可能性があるからだ。ない人に、版元は発注しない。
あれ、おれは何を書いているんだ? ま、いいか。つづけよう。
つまり、昨日はあまり進まなかったから、悶々としてくだらないことばかり考えていたから、こんなことを書いているのだ。
奈良のナンチャラ梅園に行くというメールが朝早くに入った。田村さんからだった。
その後、わたしが出かけている間にも電話が5回ほどあった。
わたしは携帯を忘れていた。だから出ることができなかった。
夜、お詫びのメールを送ったが返信はない。なくてもいいのだけれど、いったいなんの用事だったのかと考えるが、きっとたいした用事はなかったはずだ。そんなもんだ。
話がどんどん横道に逸れている。急カーブどころじゃない。直角に曲がって、さらに直角に曲がるみたいなもんだ。
だから、今日はゴルフに行く。リフレッシュだ。たまにはそうでもしないと身がもたない。こんなことを書くと、しょっちゅうゴルフに行っているみたいに思われる。
じつはそうでもない。月に2、3回だ。ほんとはもっと行きたい。できれば週三日はゴルフしていたい。まるでプロではないか。でもプロにはなれない。なれるはずがない。
80を切れないと騒いでいるのだから、到底無理だ。プロになるには、もう年だ。遅すぎる。
若かったからといって、プロになろうとは思わなかっただろう。
いや、ガキのころからゴルフの英才教育を受けていたならば、思ったかもしれない。
そして、プロになってすごい選手になっていたかもしれない。
マスターズを制覇しちゃったりなんかして、全英で優勝しちゃったりなんかして、全米プロ選手権でダントツトップに立ったりして……。
無理だな。
でも、プロゴルファーはみんなそんなことを夢見ているのだろうな。
夢を持つことは大事だ。
いけねえ。書きすぎた。
飯食って支度します。では、また。

by kingminoru | 2010-03-15 05:00 | 小説家(小説)