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久し振りの素晴らしい舞台

■久し振りにいい芝居を観た。観て得をしたといえるそんな芝居だった。
 明治座3月公演「恋しぐれ──日本橋物語Ⅱ」(ジェームズ三木作・演出)である。
 三田佳子演じる長谷川時雨が12歳年下の駆け出しの作家三上於兎吉(榎木孝明)と出合い、生活を共にしながら波瀾万丈の人生を送るという半生記。
 だが、これには軍国主義に傾いてゆく日本の世相と、文学界におけるプロレタリアートとブルジョアの微妙でいて熾烈な闘いが絡まり、また奔放に生きながら時代の寵児となる三上の女遍歴、それを陰から支える時雨、そして三上に関わった女たちの歯痒い思いなどが、綾を織るように絶妙に紡がれてゆく。
 三田演じる時雨の度量の大きさが際立ち、三上演じる榎木の細かい演技が光る。
 さらに、脇を固める水谷八重子、新橋耐子、菅野菜保之、山下規介などがうまい味を出していた。
 なにより脚本がいい。ジェームズ三木さんに脱帽した。また、宇野浩二・林芙美子・直木三十五などと歴史上の人物が出てきて楽しい。いや、すっかり楽しませていただきました。でも、昨日が千秋楽だったのだな。観た人はラッキー、そうでない人は再演を待つしかないようだ。
b0054391_9342995.jpg写真は榎木の楽屋で談笑していたところをパチリ。ちょいとボヤけてないかい・・・?

by kingminoru | 2005-03-29 09:30 | 映画