森での出来事

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■森にはいろんなものがひそんでいる。夜、焚き火を眺めているときに現れる子狐もそうだ。昨年もやってきたが、今年来たのはその子供のような気がした。
 彼の写真を載せられないのが残念だ。じつは撮影に失敗した。

 夏の湖畔には蜩(ひぐらし)がすごかった。
 夜が明けようとする頃一番目に鳴くのは、森の小鳥たちだ。それから蜩の声が湧きあがる。最後に鴉が思い出したように鳴き、森の夜明けとなる。
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 ぼくは早めにテントを抜け、タープの下でしばしぼうっと朝の風景を眺める。そのとき、テーブルに小さな虫がいた。黄金虫の仲間だとは思うが、蜂蜜の入った瓶にしがみついていた。中の蜂蜜の匂いがしたのだろうか……。そんなはずはないのだが。
 ぼくはその虫をずっと眺めていた。
 瓶に張りついては落ち、落ちては張りつく。その繰り返し。滑らかな瓶を登ろうとしても無駄なのに、それでもやめない。何度もチャレンジする。
 
 人も動物もチャレンジをして生きる。
 無駄なチャレンジもあるのだと、虫が教えてくれる。人間は学習能力があるから、その無駄を避けるが、どうしても固執して失敗つづきの人もいる。ときにあきらめて、他の方策を考えてチャレンジすることも大事なのに……。
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by kingminoru | 2005-07-21 16:45 | アウトドア