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悲鳴をあげたミーチャ

◇5時起床。外は雨。散歩どうするか考えながら、新聞をゆっくり読む。ニュースを見る。雨が小降りになった。よし、今日は三ツ池公園に行こう。
 アニーを車に乗せ、渋滞する道路をかきわけて公園に辿り着く。人が少ない。野球の早朝練習をしているぐらいで、すれ違う人も数えるほどだった。
 公園を一周して自宅に帰る。資料読みをするが、進まない。
 昼前に家を出て玉川病院に。智健の手術。行くと、妹と義弟がいた。前の手術が遅れているので、待っているところだった。智健は暇そうだから、将棋を誘う。
 駒を並べたところで看護師さんが呼びに来て、手術室へ。無事に終わった。

◇午後、ミーチャを連れて動物病院に。ワクチンを打つ。アニーに怯むことなく挑んでいくお転婆娘が、悲鳴をあげた。注射には慣れないだろうが、ワクチンはもう一度ある。
 ミーチャ覚悟おし。
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◇そんなこんなで仕事は捗らず。おまけにゲラが到着。あちゃあー明日からキャンプなのに。仕事もってキャンプか……しゃあない。

【ワンニャン物語】第3話
 別れ──2
3/2
トノの容態がよくならない。今、午前6時。寝ているようだが、意識があるのかないのか不明だ。ここ数時間は小康状態を保っている。だが、ときどき呼吸が荒くなり、喘ぐように息をする。水を含ませてやると、少し落ち着いた。
 昨日は、血液凝固を防ぐ注射と、心臓の負担を軽減する注射を打ってもらった。薬も4種類もらった。ふたつ飲ませたが、一個はいつの間にか吐き出していた。
トノの下半身は、冷たく、筋肉も固まっているようだ。足先は体温がないように冷たい。獣医の話では血液が流れていないかららしい。
 それにしても昨日はびっくりした。もう駄目かと思った。断末魔に襲われたみたいに、足で空をもがき、口を大きく開け、かっと目を見開き、体をぶるぶる痙攣させ、苦しみながら胃液を吐き出した。
 さすってやるのが精一杯で、妻に怒鳴った。
「早く医者を見つけろ! 電話しろ!」
 妻も動転しているから、おろおろするだけだった。まったくふたりしてパニックに陥っていた。
 しかし、どうして?
 二日前にはあんなに元気だったのに。家の中を飛ぶように走り回っていたのに。それが突然、こんなになるとは。こんなことがあっていいのかと思う。あまりにも酷すぎる、むごすぎる。どうして、トノがそんな目に遭わなければならないのだ。彼は何も悪いことをしていない。悪いことで言えば、私の方がはるかに悪いことをしている。月並みだが、どうして神様、と思う。不公平ではありませんか。
 とにかくどうやってトノを救ってやればいいか、その術が分からない。言葉が通じれば、何でもしてあげられるのに、何もできない。どこが痛いとか、苦しいとか、何をしてほしいとか、言うことが分かれば、何でも望みどおりにしてあげるのに。
 言葉が分かればと痛切に思う。私は無力に、ただじっと様子を見てやることしかできない。出るのはため息ばかりだ。 
 今は安静にしているが、いつどう急変するか怖くて仕方ない。死んでほしくない。元気になってほしい。また、走り回ってほしい。頑張れ、トノ!
 同日午前中に、昨日の血液検査の結果が分かった。自転車を飛ばして「つなしま動物病院」に行き、武田先生の話を聞く。
 検査の結果、トノの数値は異常なものが多かった。説明を受けながら、心筋症だということが分かる。腎臓もかなり衰弱しているという。すべては、心臓に起因しているらしい。 治療法としては、外科手術で血栓を取り除く。この際、トノの心臓に麻酔の負担がかかり、その時点で死んでしまう可能性があるという。
 さらに、その手術に耐えうる体力があるかが懸念されるらしい。もうひとつの方法は内科的療法である。こちらは薬で病気に対処するものである。どっちがトノの命を救えるか、それは何とも言えないらしい。
 飼い主の意見を尊重すると言われ、トノの体を開くことはむごすぎる、そんなのはいやだと思ったので、内科的処置をお願いすると言った。
昨夜からいろんなことを考え、苦しいのか痛いのか、のたうちまわるトノの姿を見ていると、胸が痛くなり、ああいっそのこと安楽死させた方がいいのかもと思ったり、いやまだ希望はあるはずだと思い直したりするという、心の葛藤を先生に話しているうちに、涙が出そうになった。あまりにもトノが可哀相すぎるから。必死で涙を堪えた。
 その後治療をどこでやるかを相談し、トノが入院をいやがるのはもう分かっているので、往診に来てもらうことにした。
 先生は正午過ぎに、やってきた。心臓の薬と、これ以上の血栓を防ぐ薬、それから脱水症状を和らげる薬、腎臓病の薬の入った点滴注射をした。 
 先生の弁では、足が治れば、心臓病の薬を飲みつづけることで、命は永らえるらしい。だが、足がもし治らなかったら。徐々に細胞組織が腐っていくので、断脚しなければならない。その際の手術も大変で、麻酔にトノが耐えられるかが問題らしい。
 暗澹となった。つまり足が治らなかったら……。
 それから先を考えるのはいやだ。今日はもうやめる。今、トノの容態は落ち着いている。呼吸も今朝より、よくなった。早く元気になってほしい。

(※明日より三日間ブログを休みます)

by kingminoru | 2005-10-27 17:40 | ワンコ&ニャンコ