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さしたることもなく一日は終わる

◇ただひたすら仕事。書きつづける。思ったほど進まないが、そんなもんだ。それでも一枚でも二枚でも書きつづけるしかない。それが仕事だもんな。
 アニーをシャンプーする。これで三回目。大分慣れたと思ったけど、やはり苦手だ。それでもシャンプーの間はおとなしくしている。
 本日は特記事項なし。
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 ※突っ張って寝るアニー。おまえ、ほんと犬かよ?
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 ※あたちは色っぽいでしょ。
【ワンニャン物語】第15話
 出合いと別れ──9
 普通高校に進む予定だったが、ぼくは横須賀にある少年工科学校を選んだ。なぜその学校を選んだかというと、無類の映画好きの父の影響を受けていたせいだろう。父に触発されたぼくも映画狂になっていたし、チャップリンを知ったことで、将来は映画監督という構図を頭のなかに描いたのだ。父は中学卒業祝いに、チャップリン自伝をプレゼントしてくれたほどで、それは今でも書棚のなかにある。
 ともかく田舎にいるより、中央に出たほうがいいだろう。東京に近いところであれば、もっと映画が観られる。それが理由のひとつ。
 もうひとつは同校に近所の先輩が進んでおり、その制服に憧れたというのもある。
 ともかくぼくは熊本を離れ、いきおい相模湾に面するどでかい学校に入ったのである。
 自衛隊組織のなかにある学校なので、起床から就寝まですべてを管理されるという厳しい生活が待っていたが、ぼくには何もかも新鮮だった。
 この学校生活についてはいろいろ面白いことがあるが、本筋から離れるので別の機会に書くことにする。
 ぼくはリキや家族、またそれまで遊んだり喧嘩したりと、仲のよかった友達と離れるだけでなく、しばらくの間は世間からも隔絶された。学校の周囲には鉄条網が張り巡らされ、侵入者を阻んでいる。だから動物との触れあいなどあるわけがない。
 リキと再会するのは、夏休みである。約四ヶ月ぶりだが、久し振りに実家の門を入ったぼくは、真っ先に「リキ!」と呼んだ。
 すると、小さく開いた玄関からリキが飛ぶように駆けてきて、尻尾を振って何度も飛びついてきた。リキの顔は喜びに満ちていた──ぼくにはそう見えた──し、ぼくも忘れられていなかったことが嬉しくて仕方なかった。

by kingminoru | 2005-11-14 17:56 | ワンコ&ニャンコ