はたと気づく
■空気の澄んでいる雨上がりの朝はとくにそうだが、我が家のマンション玄関前から見渡す景色はなんとも壮大なときがある。
眼下には住宅地と商業地が広がり、それを切り裂くように新幹線が走る。交錯する電線や鉄塔は風景の邪魔以外の何ものでもないが、視線をゆっくりあげていくと、はるか彼方に丹沢の山並みが黒い影となって浮かび、その背後にはうっすらと雪を被った峨ヶたる山稜がつらなっている。
はじめ南アルプスの連山かと思ったが、そうではなく関東山地のようだ。その山稜と丹沢の山並みの間に、真っ白に冠雪して聳えるのが富士の霊峰である。
ときに富士は上空にたなびく雲と一緒に、朝日に染まっていたりする。そんなとき写真を撮りたいと思う。実際撮ったが、どれもいただけない。
手前の街並みが障害物となるのだ。わたしのデジカメが安物だから仕方ないが、望遠をつければかなりいい写真が撮れると前々から思っていた。
そこではたと気づいた。デジカメでなくても、永年使った一眼レフがあるではないかと。これはうっかりであった。210㎜の望遠だってあるのだ。
よし、今度は三脚をつけてその景色を十分に撮ろうと決める。
■エンジンをかけて仕事をしている。
そんなわたしは、昼食に明太スパゲティを作った。久しぶりだったのでうまくできるか自信がなかったが、結果オーライ。おいしゅうございました。
アニーにも分けてやったが、うまそうに食った。ミーチャは寝ていた。どうせ食べないのはわかっているが……。
by kingminoru | 2007-01-15 17:05 | 小説家(小説)